2013年02月21日

油絵具とアクリル絵具 

キャンバスに絵を描く絵具として、代表的なのはアクリル絵具と油絵具です。
どちらも一見同じような仕上がりに見えますが、比べると微妙に違うんですね。。
その両絵具の特徴を比べていただく展示を今本店2階で展開しています。
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その油絵の展示に昭和初期に一世を風靡した前衛絵画団体「具体」のメンバーだった
浮田要三さんの作品をお借りしています。浮田さんはカワチ本店2階のお客様でもあります。
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いつもドンゴロスと呼ばれる荒い麻生地をキャンバスにして作品を制作されます。
浮田さんの作品の上に、麻生地のままのキャンバスと地塗りをした後の状態も展示させていただきました。この荒いごつごつした風合いが浮田さんの作品の魅力の一つでもあります。
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ドンゴロスキャンバスの上に直接ジェッソというアクリルの地塗り材を塗って、その上にホルベインの油絵具「アイボリーホワイト」という色を全面に塗ったのが最初の写真の左上のキャンバス。
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アクリルでも一見同じような感じに仕上げることは出来ますが、この重厚感は絶対油絵具でしか出せません。アクリル絵具に比べ、乾きも遅いし、水で溶けるアクリルに対し油絵具は色々な溶剤を使って溶くのでそこが始めての方には分かりにくい部分があります。
ただ、アクリルで描いた同じ絵を油に変えるだけでも、強い深みが加わります。。
是非、現代アートを描かれる若い世代の方にも挑戦していただきたい!という思いでこの展示を試みました。

今、油絵具の良さばかりを取り上げましたが、もちろんアクリル絵具も良いところは沢山あります。
まず、アクリルにも色んな溶剤がありますが、基本はお水で溶け、使い方が分かりやすいということ。油に比べ、速乾なので扱い易いし、独特のにおいがある油に対して、アクリルには殆どにおいがありません。。それに、POPな現代的なアートには軽いアクリルの方が向くかもしれません。
そして何より、アクリル絵具は乾くと耐水性になるという特徴があるため、色んな素材に描くことができます。金属や、ガラス、木材、布にアクリル絵具で描いたサンプルも展示しています。
今、カワチ本店のステップギャラリーで展示をしている、村田奈生子さんの作品は殆どがアクリルガッシュというアクリル絵具でもつや消しの不透明性の絵具で描かれています。
今回の展示で私が一番好きな絵
「香る庭」
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素敵でしょ。。(^−^)

良かったら、観に来てくださいねー。。

因みに、油絵作品を貸してくださっている、浮田要三さんの所属していた絵画グループ「具体」は
1954年に兵庫県芦屋市で吉原治良が結成し、田中敦子、白髪一雄などのスターを輩出した有名な団体です。
今、ニューヨークで再ブレイクをしている様で、今月ニューヨークのグッゲンハイムという現代アートの美術館で「具体展」があるそうです。
浮田要三さん自身は(2013年)3月3日から4月13日まで東京麻布の
TAKE NINAGAWAというギャラリーで個展をされます。
東京の方、東京に行かれる方、是非覗いてみてください。これが80歳を超えるお年の浮田さんから生み出されたのかと思うような力強くすっきり洗練された作品ですよ。。
TAKE NINAGAWAギャラリーのお電話番号は03−5571−5844



カワチ本店2階
TEL:06−6252−5800

posted by カワチスタッフ at 13:46| 日記